今回は、インテリアリペアの事例紹介です。
メルセデスベンツの天井の張替えです。
横須賀市にお住まいのS様より、W208の天井のタレについてのご相談をいただきました。
後方から運転席方向に向けて撮影した画像です。
天井の生地が剥がれた隙間から、ボードが見えてしまってますね。
ルームランプやピラーなどで抑えられているのでなんとか天井に留まっているように見えますが、実際には生地の全面が天井からはがれている状態だと思います。
見た目の問題ももちろんありますが、ルームミラーから確認できる後方視界もタレた生地が邪魔して、安全運転にも支障が出てしまいます。
ベンツ・BMW・VW・アウディ・ポルシェ・ジャガーなどの欧州車で、
ある一定の年式の車は、かなりの高い確率で天井生地の剥がれ・タレの症状が発生します。
では、なぜこのような症状が起きてしまうのでしょうか?
外車の天井の生地がタレてしまう原因
天井の生地のハガレは、天井が、貼り天井タイプのものに起こります。
(国産車や最近の欧州車は成形天井タイプのものが多く、生地ハガレはありません。)
天井の生地は布とウレタンスポンジが一体になった構造の生地が採用されていることが多く、貼り天井の場合はこの生地を天井ボードに貼付ける構造になっています。
①生地中のウレタンスポンジが毎年の夏の高温や冬の乾燥を繰返す中で経年劣化・・・・・②ボードとウレタンスポンジとの接着力が弱くなる・・・・・・③最期に生地自体の重力に耐えられなくなり、天井から生地が剥がる・・・・・・
以上のような流れが、天井がタレてくるまでのメカニズム?です。
つまり、欧州車の天井がはがれてくる大きな要素としては、
「天井の構造」と「普段の車の保管環境(気温、湿度など)」の2つあるといえます。
車は、ベンツW202のCクラスワゴンです。 赤のCクラスのベンツは珍しいですね。
では、天井の張替え作用の開始!
天井張替えにかかる作業時間ですが、ほとんどのケースが当日引き渡し可能です。
朝9時ごろお預かりして、夕方5時頃お引き渡しというのが、平均的なケースです。
「あれ?生地が黒だ。」 と気づかれた方・・・鋭い!!(笑)
「せっかく張り替えるんだから、室内の雰囲気をチェンジしたい」というお客様のご要望もあり、新しい生地は黒にいたしました。
張り替えが終わった天井ボードを車内に戻して、すべてのパーツを組み込んで、作業は完了です。
元々、車内の内装部品では黒色が多用されていましたので、違和感はまったくないですね。
天井が黒に変わっことで、車内がシックで落ち着いた雰囲気になったように感じます。
作業当日の夕方。
お客さまにお車のお引き渡しです。
見ちがえった車内をご覧になられ「車内もきれいになったので、まだまだ末永くこの車を大切に乗っていきますよ」
と喜んでおられたのが印象的でした。
その他のお車の天井張替えの施工事例です。
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